障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

12/12(水)1型糖尿病 障害年金訴訟(東京)
第1回口頭弁論、院内学習会のご報告、御礼

2018年12月17日 地域生活イベント雇用労働、所得保障

12月12日「1型糖尿病 障害年金訴訟、院内集会」について、原告の西田えみ子さんからご報告いただきました!西田さんはDPI障害者権利擁護センターの相談員でもあります。
以下、ご報告と御礼です。


小雨の降る寒い朝、東京地方裁判所で第1回口頭弁論がありました。

雨の中、横断幕を持って歩く写真

「障害は違うけれど自分も年金が支給停止になりそう」という方から声をかけていただきました。

私だけの問題ではなく、生存権の争いなのだとしみじみ実感します。不支給決定は「死ね」と言われたようで、死んだ方がましなどと考えることもありましたが、みなさんのお陰でここまで来られました。

みなさんが命がけで築いた障害年金をなし崩しにはさせない、全力でふんばろうと、熱い気持ちで歩きました。

応援、本当にありがとうございました。

法廷では、原告席と証言台のすぐそばに横になれるソファーが設置されていました。
事前にお願いした合理的配慮の1つです。
午前中は特に体調を崩しやすいので低血糖になったらすぐ補食できる、いざという時は横になって参加できるという環境はとても安心です。
血糖値は下がり気味でしたので何度も測定しながら最後まで無事にいられました。


午後の院内学習会では、林幹泰さんから1型糖尿病をもつ人の社会的障壁について、観念、慣行、制度など、障害者基本法の定義に照らし合わせて講義がありました。

林さん

1型糖尿病への誤解や偏見は国の行政のあちこちに見られる。無視され続けているというお話しに、とても共感しました。

私と代理人は、法廷での意見陳述を再現しました。
訴えには「『糖尿病』の認定基準は違法」、「原告の障害は2級以上」、「不支給決定の手続きの違法」という3つのポイントがあります。

私は医療行為を含めた生活の大変さ、血糖コントロールの難しさを述べて、偏見のない公正な判断をお願いしました。

藤谷優子弁護士は認定基準や不支給決定がなぜ違法なのか、「糖尿病」は3級の基準しかなく、他の障害と比べてとても厳しい認定基準であることをていねいに述べられました。

また、不支給決定は「1級、2級には該当しません」とだけ書かれていて、どのように審査されてなぜそういう結果になったのか、説明が一切ありませんでした。
理由がわからなければ受け入れることも反論することもできません。行政手続法にも反する決定で、すぐ取り消されるべきと訴えました。

続いて安原照明さんと長岡健太郎弁護士から、大阪の状況が報告されました。

安原弁護士 長岡弁護士

大阪では、特別児童扶養手当を受給した人が二十歳を過ぎると障害年金2級に切り替わっていた、2016年の認定基準の改定以降、支給が一斉に停止されたり打ち切り予告が出されたなどの、一連の背景をお聞きして、納得できない、悔しい思いが高まります。

打ち切り予告問題が表面化したり撤回につながったのは、裁判の影響も大きいはずですが「裁判」の壁は高く、支給停止になった一部の人しか提訴に踏み切れなかったことも切実な問題です。

長岡弁護士からは、12月21日「全国一斉 障害年金 電話法律相談会」のご案内もありました。

指定発言をお願いした宇田川早苗さんは苦しみ続けている実状とともに、生活保障の必要性を訴えました。

白井誠一朗さん、大阪弁護団の中井弁護士の力強い応援にも励まされました。

宇田川さん 白井さん 中井弁護士

励まされたといえば一言メッセージもありがとうございます!横断幕に貼っています。「必ず勝つ!!」

横断幕1 横断幕2 横断幕3

最後に 法廷のバリアフリーについて。103号法廷は傍聴席100席のうち、車いすスペースは座席を取り外して作って、最大10席くらいなのだそうです。

今回は空席があって全員入られましたが、事前に把握することはできませんでした。

傍聴席への合理的配慮としてお願いしていた手話通訳・要約筆記はなく、補聴器ユーザーは知っているだけでも2人おられたので残念でした。

札幌の裁判所では最近、大法廷の半分を可動式のいすにするなどのバリアフリーが進められています。

全国的な広がりを望みます。

次回は 2019年3月13日(水)11時~11時30分
東京地裁103号法廷で行います。

ぜひ傍聴に来てください!

西田 えみ子(原告)

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