障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

読書バリアフリー法(仮称)の制定を求める院内集会
「私たちももっと本を読みたい!」を開催しました

2018年07月18日 イベント

7月17日(火)、参議院議員会館101会議室にて、日本盲人会連合、全国盲ろう者協会、弱視者問題研究会とDPI日本会議の4団体主催で、標記の集会が開催されました。国会会期末の忙しい中、16名もの国会議員の方々が駆けつけてくれ、挨拶をいただきました。会場はおよそ160名の参加者でいっぱいでした。

会場の様子

開会の挨拶

司会の佐藤聡

基調報告は、「読書バリアフリー法(仮称)の必要性とこれまでの取組み」として弱視者問題研究会の宇野和博さんからでした。マラケシュ条約(盲人、視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約)は、日本においては、2018年3月29日に衆議院本会議、4月25日に参議院本会議で全会一致で条約締結が承認されている状況です。2009年まで視覚障害者だけが対象だったものが、その年の改正でディスレクシアが、今年の改正で寝たきりや上肢障害者、眼球使用困難者にも受益の範囲が広がりました。

「読書バリアフリー法(仮称)により推進したい事項として、大きく9つの項目を宇野さんはお話しされました。①公立図書館・大学図書館・学校図書館・国会図書館における読書障害者向けの蔵書・サービス・施設等の充実 ②国会図書館と、サピエ、点字図書館、公立図書館、大学図書館、学校図書館、ボランティア団体等との連携強化を通じた読書障害者のための電子サービスの提供体制の強化③アクセシブルな電子書籍、点字図書等の製作・提供の支援等(製作に用いるテキストデータの提供の促進、サピエ・点字図書館・ボランティア団体等への支援等)④外国のアクセシブルな電子書籍等について、十分かつ円滑に入手できる環境の整備⑤アクセシブルな電子書籍の販売等の促進⑥アクセシブルな電子書籍を利用するための端末等の入手の支援⑦アクセシブルな電子書籍の利用に関する読書障害者の情報通信技術の習得支援の促進⑧読書障害者がより使いやすい電子書籍、端末等の研究開発の推進及び成果の普及⑨アクセシブルな電子書籍、点字図書館等の製作等に係る人材の育成、確保等の推進、です。本を買う自由、借りる権利の重要性について強調されていました。

登壇者

続いて、当事者の訴えとして日本盲人会連合の三宅隆さんから、現在はボランティア団体等に支えてもらっていること、それだけでなくて図書館同士の連携が必要であることが話されました。

登壇者

上肢障害者の立場からはDPI日本会議加盟団体でもある自立生活センターくれぱすの見形信子さんから、知る権利、そして自由を保障してほしいことや、図書館で障害者だと人気の本などは長く待たされる現状が話されました。

登壇者

続いて、全国盲ろう者協会理事で東京大学教授の福島智さんからは、時折ユーモアも交えながら本を読むことは世界を広げることであり、その権利は誰にでも保障されるべきとの話がありました。

登壇者
さらに弱視者問題研究会の並木正さんから、いわゆる視覚障害といわれる人の7割近くが弱視であること、進歩した技術を活用してサービスを充実してほしい旨が話されました。

登壇者

フロアからの発言として、ディスレクシアの当事者である藤堂栄子さんから、サピエ等の当事者への周知・啓発や必要な機器の開発などを求める意見が語られました。

登壇者

本を読むということは、自分の世界を広げる大きなきっかけになる素晴らしい経験です。それを、たとえ障害があっても同じように享受できる、そんな社会になってほしいと感じました。

(事務局 鷺原由佳)

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