障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

日産自動車株式会社へ「UDタクシーの改良と開発のお願い」について要望書を提出しました

2019年11月28日 バリアフリー要望・声明

本日、10月30日に実施した「全国一斉行動UDタクシー乗車運動」の結果を受け、1.トヨタ自動車株式会社のジャパンタクシーと2.日産自動車株式会社の日産NV200ついて「改良と開発のお願いの要望書」を提出しました。

▽トヨタ自動車株式会社のジャパンタクシーへの「改良と開発のお願いの要望書」はこちら

以下、日産自動車株式会社の日産NV200への要望全文


2019年11月28日

日産自動車株式会社
代表執行役
社長兼最高経営責任者代行
兼 最高執行責任者 山内康裕 様

ユニバーサルデザインタクシーの改良と開発のお願い

認定NPO法人DPI日本会議
議長 平野みどり

障害の有無によって別け隔てのない共生社会の実現のために、ユニバーサルデザインタクシーの開発・普及に取り組んでいただきありがとうございます。

DPI日本会議は、障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会を実現するための取り組みを進める全国95の加盟団体からなる障害当事者団体です。1980年代から公共交通機関のバリアフリー整備に取り組んで参りました。

さて、DPI日本会議では、2019年10月30日に全国一斉でユニバーサルデザインタクシー(以下UDタクシー)の乗車行動を実施しました。全国21都道府県で、延べ120名の車いすユーザーがUDタクシーに乗車を試みました。乗車拒否は全国平均27%で、特に地方で不適切な運用が目立ちました。調査結果に基づき、国土交通省と全国ハイヤー・タクシー連合会に改善を働きかけるよう要望書を提出しました。

乗車拒否の要因となっているのは、事業者の接遇の問題、乗降場所が限られていること等とともに車両構造の問題もあると考えております。日産NV200は乗降方法が簡略で運転手の負担が少ない、後ろからの乗り込み式で乗降場所を選ばないという点は大変素晴らしいと考えております。一方で、スロープ式が標準化されておらず車いすで乗車できる車両が少ない、床が斜めで座りにくいといった課題もあります。ぜひとも多様な車いすユーザーが利用できるUDタクシーとなるように、下記の取り組みをお願いします。

1. 車両の改良と障害当事者の意見を反映した車両の開発

今回の調査で、NV200に関しては下記の意見が寄せられました。車いすのサイズは、障害の状態によっても変わりますし、近年では海外製の大きな電動車いすの普及も進んでいます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、海外の車いすユーザーの来日増加も予想されますが、海外製の車いすは日本より大型のものが多く、乗車できない事例が多発するのではないかと危惧しています。

誰もが利用できるためには、日本の車いすに基準を合わせるのではなく、世界の障害者が利用するという視点での車両開発が必要です。ぜひとも、新たな車両の開発をお願いします。車両開発に際しては、多様な障害者の意見を聞き、反映していただきますようお願い致します。

【事例】日産NV200
• NV200は車いす乗降が簡単。しかしNV200でも奥行きの長さが不十分でリクライニングを倒せなかった。

• 内部のわずかな床の傾斜が、体幹バランスの無い私にはつらい。

2. スロープ車両の標準化

ロンドンでは、全てのロンドンタクシーにはスロープが設置されています。日本でもトヨタのジャパンタクシーはスロープ設置車両が標準化されています。残念ながらNV200はスロープ設置が標準となっておりません。せっかくNV200を見つけても、車いすでは乗車できないことが多くあります。今後は、ぜひともスロープ設置車両を標準化していただけますようお願い申し上げます。

※NV200の素晴らしいところ
NV200の良いところは、車いすの乗降作業が簡略だということです。スロープは引っ張って倒すだけで簡単に設置でき、室内での車いすの回転も必要ないため、非常に簡単に乗降できます。運転手が作業手順を簡単に覚えられることが良いところです。後ろから乗り込む方法のため、乗降場所も比較的確保しやすいところも利点です。

以上

▽トヨタ自動車株式会社のジャパンタクシーへの「改良と開発のお願いの要望書」はこちら

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