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「UDタクシーに乗ってみよう!」アンケート結果について
国交省との話し合い

2018年11月05日 要望・声明バリアフリー

DPI日本会議では今年の7月~8月末にかけて「UDタクシーに乗ってみよう!キャンペーン」を実施し、全国の車いす使用者を対象に利用実態の調査を行いました。

その結果、回答数44件のうち11件が乗車拒否に遭っていたことがわかりました。また、乗車できた人でもスロープ設置等の乗車準備に長時間を要したり、車内スペースの問題、運転手や予約時のオペレーターによる“乗車を拒否するような言動”を受けていたりと、様々な課題が浮き彫りとなりました。

◯集計結果(一部。調査結果全文こちら→パワーポイント版PDF版テキスト版(ワード)


UDタクシーに乗ってみよう!キャンペーン集計結果全文
パワーポイント版PDF版テキスト版(ワード)

 

そこで今回、このアンケート結果をもとに、国土交通省自動車局の担当者に要望書をお渡しし、今後の改善策について話し合いを行いました。(下記要望書リンク。最下部、要望書全文)

UDタクシーでの車いす乗車拒否改善のお願い(ワード)

国交省の担当の方々もUDタクシーへの問題意識を持っておられ、DPIのキャンペーン結果にも強い関心を示され、問題の解消に向けて取り組むとの回答をいただきました。

キャンペーンにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

DPI日本会議バリアフリー部会/自立生活センターSTEPえどがわ 工藤登志子


以下、UDタクシーでの車いす乗車拒否改善のお願い 要望全文

2018年10月30日
国土交通省自動車局旅客課
課長 金指 和彦 様

DPI日本会議事務局長 佐藤 聡

UDタクシーでの車いす乗車拒否改善のお願い

バリアフリー社会実現のためにご尽力いただきありがとうございます。
さて、昨秋よりトヨタがUDタクシーを販売し、普及が進んでおります。DPI日本会議は、車いすのまま乗車できるUDタクシーの普及は長年求めてきたことであり、それが進んでいることを歓迎しております。
しかし、残念ながら、運転手による乗車拒否が多数起こっております。DPIでは本年6月から8月にかけてUDタクシーに乗車した車いす使用者に調査をしたところ、別紙の通りとなりました。誠に残念なことに、約30%も乗車拒否が起こっております。さらに、車いすの乗車用法を知らない、という運転手も多数おりました。
せっかく導入されたUDタクシーで、乗車拒否が多発している状況は非常に残念です。乗車拒否は障害者差別解消法の国交省に対応指針であるように、障害を理由とした不当な差別的取扱いになります。このような拒否をなくすために、国交省として取り組んでいただきますよう下記お願い申し上げます。

お願い

1.全国ハイヤー・タクシー連合会
1)UDタクシーの車いすでの乗車拒否をしないように事業者に周知徹底してください。
・オペレーター及び運転手への障害者差別解消に向けた障害の理解研修
・研修計画の提示
2)運転手は必ず車いすでの乗車の方法(スロープの設置等)を把握しておくように徹底してください。具体的には、研修を受講することを義務付けてください。
3)予約時にUDタクシーを指定した配車が可能となるように、事業者に要請してください。
4)全国ハイヤー・タクシー連合会による実態調査(UDタクシー)
・運転手への研修(内容、回数)
・UDタクシーの導入数(トヨタ、ニッサン)、保有台数に対する比率
・予約による配車有無
・車両の問題点及び改善点

2.国
1)障害者差別解消法に基づく対応/罰則
・乗車拒否を行った事業者への調査
・乗車拒否を行った事業者への指導
2)国の補助金給付額と支給要件(研修?)
3)乗車拒否を誘引する問題の究明
4)移動円滑化ガイドライン(車両)の見直し
5)車両メーカーへの改善改良要請
6)研修および車両改善に向けては障害当事者との意見・評価の場を作ってください。

3.車両メーカー
1)乗降の簡略化など車両のさらなる改善をトヨタに要請してください。
・車両の改善改良
スロープ(形状、固定方法、耐荷重、収納)
・車いす固定

 

参考:電動車いす使用の八木さんのFacebookへの投稿 2018年9月12日
交通サポマネ研修で東京に来ています。せっかくなので会場からホテルまでUDタクシーで行こうと思いタクシー乗り場でUDタクシーに乗ろうとしたら「乗せられない。時間がかかり過ぎる。そんな時間ない。」と言われました。

「時間はどれだけかかってもいいと言っても「介護タクシーと勘違いしてる」など一方的に言われ、後から来た外人さんを乗せて行ってしまいました。カッチーン 💢 💢 💢これはなにがなんでも乗ってやる!!!!タクシー乗り場の運転手さんにUDタクシーに乗りたいと伝えてると、運転手さんもUDタクシーに車椅子が乗れることを知りませんでした。

これが現状??仕方ないのでタクシーが多く来る場所を教えてもらい、そこでUDタクシーを発見。しかし、「スロープは80kgまでしかダメ」とわけのわからないことを言われたのでネットで調べて見せて乗れることを伝えて乗せてもらいました。準備に30分くらいかかりました。中は私のイマセンの電動車椅子では少し狭かったですが乗れました。運転手さんに乗車拒否にあったことを言うと、なんとそのタクシーと同じ会社でした。ナンバーを控えていたので伝えてその場で会社に連絡してもらい「その運転手を説教する。必ず上まで伝える。」と約束してくれました。

会場からホテルまで歩いても30分かからない距離でしたが結局1時間半かかりました。こんな状態でオリパラを迎えたらと考えると本当に恥ずかしい。ありえない。

以上

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