障害のある人もない人も同じように暮らせる社会へ

シドニー宣言

我々は1994年12月5~9日、オーストラリアのシドニーにおいて開催されたDPI世界会議第4回世界大会の討議に参加し、現在懸案となっている重要な問題について意見を聞き、検討し、討議した。
 

我々は、過去に4年間に到達した結果については満足している。とりわけ人権における領域では、アジア太平洋地域における障害者の10年(1993-2002)行動計画、障害者への機会均等をうたった国際規約が国連総会で採択されたことには満足している。とはいえ、この文書が協定として認められていないのは遺憾である。

しかしながら、やるべきことが山積みしているのはわかっている。それゆえ総会においても、この文書に述べられている要請事項が実行されるためにあらゆる面で努力するように勧告している。

我々は国連及びそのすべての専門機関に対し、国際、地域、各国のNGO、政府組織、障害者運動組織に対して、障害のある婦女子が何世紀にもわたり受けてきた多くの不正をやめるよう早急な措置を取ることを要求する。
戦争、拷問、様々な武器が原因で負傷し障害者となった人々が今すぐ必要としている事を速やかに知らせることを要求する。

罪のない人々(男性、女性、子供たち)に対するあらゆる形の暴力を糾弾しよう。

武器の製造及び供給により引き起こされる野蛮で残忍な行為を止めるための措置が講ぜられるよう要求しよう。他人の苦しみや惨めさを利用している人々や武器の製造業者がその破壊兵器を平和や福祉のための機器に換えてくれるよう、総会は呼びかける。

総会は、難民や移民に対して、とりわけ障害を持ったその種の人々に対してしばしば行われる受け入れ方や処遇について強く抗議する。すべての国々が障害者を抱えた家族を排除すべきではないことを明言しよう。戦争、武力紛争、そしてその他あらゆる形の暴力の犠牲者が、権利を回復し落ち着くための準備を
する必要があることを表明しよう。
彼らがより人間らしく、より大事にされた状態でそれぞれの家族や共同体に再び戻ることができるために。

この宣言がアジア太平洋地域でなせれていることを考慮し、我々参加者は1982年8月に広島で採択された最初の平和宣言で表明したような平和への全てアンガージュマン(政治参加)を再認識する。人類や自然に多大な害をもたらす武力紛争や戦争をしようとせず交渉や調停を重視し、平和への道を歩むよう、あらゆる国々に呼びかけよう。

冷戦の終結、南アフリカでのアパルトヘイト制の撤廃、数多くの国々での民主主義確立(これらのことすべてが障害者の権利尊重を促すはずである)によって、世界が合法的により正義を、より平和を求めるこの時代に、障害・障害組織・そして障害者自身についての問題に世界がほとんど無関心である事に対し、深い懸念を抱かざるをえない。

我々は障害者の権利と彼らの基本的欲求が尊ばれるよう、強く望んでいる。
世界大会の討議に参加した我々は、特権を与えられた数少ない者たちである。
したがって、重度の障害者である我々の仲間の忠実なメッセンジャーとしての活動に直ちに係わることによって、責任を果たさなければならない。仲間の言葉に耳を傾け仲間1人1人の考え方を尊ぶ事が我々の義務である。これらが我々の応ずべき挑戦であり、これが我々の使命である。

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